SEOの詐欺
SEOの詐欺について解説します。
詐欺
本来「詐欺(さぎ)」とは、他者をだまし、お金や品物を奪う。もしくは損害を与えたりする行為です。
損害というのは、傷つける、利益を失わせることです。金銭・物質上の不利益です。
SEO
SEO(検索エンジン最適化)では、ウェブサイトの評価を高めることで、検索エンジンの検索結果に露出・表示させる技術です。
検索結果に表示されているウェブサイト内にコンピュータウイルスやクレジットカード番号などの個人情報を盗み取る技術を含ませる行為は、詐欺に該当します。
これらは、SEOポイズニング(SEO poisoning)と呼ばれています。
悪質な行為を行っているウェブサイトが検索結果に表示されることで、検索結果が汚染(ポイズニング)されるため、SEOポイズニングと呼ばれます。
・検索結果が汚染されている場合の対処
検索エンジンの検索結果が汚染されている場合の対処は、まずGoogle検索(https://www.google.co.jp/)にアクセスします。
(仮で入力している状態です)
アクセスすると、検索窓が中央に表示されます。こちらで、検索結果が汚染されているキーワードを入力します。
入力後、検索結果の下に表示されている「フィードバックを送信」の表示をクリックします。
クリックすると、「Googleフィードバック」というポップアップが表示されます。こちらで、検索結果が汚染されている箇所を簡単に説明し、「次へ」ボタンをクリックします。フィードバックは、結果を参考にして修正し,より適切なものにしていく仕組みです。
クリックすると、フィードバックを把握しやすくするために、フィードバックに関する領域をハイライトで表示します。
個人情報は黒く塗り潰すことができます。領域の設定が完了した後は、「次へ」ボタンをクリックします。
クリックすると、「簡単に説明を入力してください。」と表示されていたフォームで入力した文章が表示されます。ハイライトで表示したテキストやスクリーンショットも表示されます。
確認し、問題がなければ「送信」ボタンをクリックします。クリックすると、Googleにフィードバックが送信されます。
・スパムレポートで報告する
検索結果が汚染されている・検索結果で詐欺を行っているウェブサイトに対して、スパムレポート(https://www.google.com/webmasters/tools/spamreport)で報告することができます。
スパムレポートを送信するには、事前にGoogleウェブマスターツールを登録・Googleアカウントを作成する必要があります。
スパムレポートにアクセスすると、上記の画面になります。ウェブスパムの報告をする前に、ウェブサイトに他の問題がないかを確認します。
問題がある場合は該当する項目をクリックし、確認を行い対処します。
レポートで報告するウェブサイトが間違いなくウェブスパムの行為を行っている場合は、「ウェブスパムを報告」ボタンをクリックします。
クリックすると、不正行為の行われているウェブサイトや詳細などを入力する画面になります。こちらで、不正な行為の情報を入力します。
・不正行為があるウェブ ページのアドレス:(必須)
不正な行為が行われているURLアドレスを入力します。
・問題のある検索キーワード(Google の検索ボックスからコピー):(省略可)
不正な行為が行われている問題となっているキーワードを入力します。省略しても構いませんが、適切に対処したい場合は入力することを推奨します。
・その他の詳細:(省略可)(全角 150 文字以内)
不正な行為の情報を詳細に入力します。全角で150文字以内で入力しなければなりません。
・画像認証
「テキストを入力」と表示されているフォームに、画像に表示されている文字・数字を入力します。
「テキストを入力」と表示されている右側の矢印のボタンをクリックすると、表示されている画像がランダムで表示されます。入力しやすい画像にきりかえることができます。
スピーカーのボタンをクリックすると、画像に表示されている文字・数字が音声として再生できます。
「?」ボタンをクリックすると、reCAPTCHA(画像認証)のヘルプ(https://support.google.com/recaptcha/?hl=ja)へ移動します。
不正な行為が行われているウェブサイトなどの情報が入力完了した後は、「ウェブスパムを報告」ボタンをクリックします。クリックすると、Googleにスパムレポートが送信されます。
SEO業者
検索結果に表示されているウェブサイト内にコンピュータウイルスやクレジットカード番号などの個人情報を盗み取る技術を含ませる行為はSEOの詐欺と呼べます。
これ以外に、SEO業者の詐欺もあります。利用者をだまし、お金を奪う行為です。
検索エンジンの検索結果で上位表示させようとSEO業者に依頼する方もいます。SEO業者の中には、利用者のウェブサイトで不正な行為を行い、検索結果に上位表示させようとする業者もいます。
不正な行為で上位表示させようとするため、当たり前のことですが、検索エンジンからウェブスパムと判断されて対策が適用されてしまいます。
利用者のウェブサイトが、ウェブスパムと判断されてしまい、対策が適用されると、利用者にとってはお金を奪うだけでなく”損害”となります。
ウェブサイトを傷つけた結果、検索結果で表示されなくなる、検索エンジンからの流入が減るなどの影響が出てしまう恐れがあります。
詐欺被害に遭わないためには?
SEO業者を利用される際は、契約内容をよく確認しましょう。内容によっては利用者をだまし、お金を奪うような内容となっている可能性もあります。
内容をよく確認せずに、安易に契約してしまうと利用者にとっては不利になってしまう恐れがあります。これは自業自得でもあります。
どのようなSEO(検索エンジン最適化)を行うのかを確認することも忘れてはいけません。詐欺というのは、他者をだましお金を奪う以外に、損害を与える行為も詐欺に該当します。
利用者のウェブサイトを傷つける行為や、サイトからもたなされた利益を失わせる行為も詐欺であると言えます。
検索エンジンの検索結果で悪影響が出ないようにしなければいけません。
そのためには、利用者は正しいSEOを理解しておくことも、詐欺被害に遭わないためには必要なことです。
インターネットからじゅうぶんな情報を受け入れて取り込んでおけば、詐欺被害に遭うことを未然に防ぐことができます。
相談
詐欺行為が行われた、もしくは行われていると感じた場合は誰に相談すれば良いのでしょうか。
・専門家に相談する
SEOの分野に精通し、専門的な知識と能力のある専門家に相談します。
・弁護士に相談する
詐欺により損害が受けた場合は、賠償請求ができます。その場合は、弁護士に相談します。
最近では、弁護士に無料相談できるサービスもありますので、詐欺行為が行われていると感じた場合は、1度相談してみるのも良いでしょう。